東京五輪2020

テニス

概要

 テニスは1924年パリ大会を最後に五輪の正式競技から外れていたが、88年ソウル大会で復活。東京で9大会連続の実施となる。  東京大会では選手の負担軽減のため、男子シングルス決勝を従来の5セットマッチ(3セット先取)から3セットマッチ(2セット先取)に変更。男女ダブルス各試合は混合ダブルスと同様、セットカウント1-1になった場合は10ポイント先取のマッチタイブレークで勝敗を決める。
テニス

種別

  • 男子シングルス
  • 男子ダブルス
  • 女子シングルス
  • 女子ダブルス
  • 混合ダブルス

見どころ

主な見どころ

 テニスは基本、サーブ側が有利とされている。サービスキープが続く接戦となった場合、1ゲームでもブレークに成功すると有利に立つことができる。高速サーブや力強いショット(ストローク)で圧倒するタイプ、縦横無尽にコートを駆け回り、ラリーを続けるタイプなど選手ごとにプレースタイルが異なり、選手同士の駆け引きがコート上で繰り広げられるのが注目ポイントの一つだ。

 男子シングルスは12年ロンドン大会、16年リオ大会でアンディ・マリー(英国)が連覇。リオ大会銅メダルの錦織圭は母国での栄冠を狙う。海外勢では、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)ら長くトップに君臨するベテランが制するのか、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)ら若手が頂点を奪うのかが注目される。日本選手では、ツアー大会優勝経験のある杉田祐一、ダニエル太郎の躍進も期待される。

 女子シングルスの注目は大坂なおみだ。四大大会(全米、全豪、全仏、ウィンブルドン)のうち、18年全米オープン、19年全豪オープンで優勝。日本選手として初の世界ランキング1位となり、金メダルの有力候補に躍り出た。女子は実力者がひしめき合っており、世界ランク1位経験のあるシモナ・ハレプ(ルーマニア)やセリーナ・ウィリアムズ(米国)らがメダルを狙う。

競技方式

 1対1(シングルス)、2対2(ダブルス)でコート中央のネットを挟み、ラケットでボールを打ち合う競技。

 サーバー、レシーバーの二手に分かれ、サーバーがコート最後方のライン(ベースライン)から「サーブ」を放ってプレー開始。サーブは1ポイントにつき2回まで許されており、対角線上の「サービスコート」へノーバウンドで入れなければならない。1度失敗すると「フォールト」が宣告され、2度失敗すると「ダブルフォールト」として1点を失う。

 ボールの打ち合い(ラリー)の最中に、ネットにボールがかかる、コート外へボールが出る、1バウンド以内で相手コートに返せなかった場合にポイントを失う。

 サーバーは1ゲームごとに交代し、奇数ゲーム終了ごとにコートを交代する。

 ポイントの数え方は0(ラブ)、15(フィフティーン=1ポイント)、30(サーティー=2ポイント)、40(フォーティー=3ポイント)。2ポイント差をつけて4ポイントを先取すると1ゲームを獲得。ポイントが40-40となった場合は「ジュース」が宣告され、どちらかが2点を連取するまで続く。サーバーがゲームを取ることを「キープ」、レシーバーがゲームを取ることを「ブレーク」という。

 先に6ゲームを先取した側が1セットを獲得。ただしゲームカウントにより、1セット獲得の条件が変わる。

・5-5になった場合:2ゲームの差をつけて先に7ゲームを先取。

・6-6になった場合:先に2点差をつけて7点を先取した側の勝利となる「タイブレーク方式」が採用される。

 各種目とも負けたら敗退のトーナメント方式で争い、準決勝の敗者は3位決定戦を行う。

 男女シングルスはタイブレーク採用の3セットマッチ(2セット先取制)。従来は5セットマッチ(3セット先取制)だった男子シングルス決勝も、東京大会では3セットマッチに変更された。

 男女と混合のダブルスはセットカウント1-1となった場合、10ポイント先取のマッチタイブレークで勝敗を決める。

日本の代表選考

 シングルスは64人、男女ダブルスは32組、混合ダブルスは16組で争い、各国・地域ともシングルス4人、ダブルス2組が上限。

 シングルスの出場枠は、まず56人が20年6月8日付の世界ランキングで決定。その他の8人は、各大陸枠や、過去の五輪金メダリストや四大大会覇者のための枠、開催国の選手が自力で出場権を得られなかった場合の開催国枠などを含めた「ITF枠」となる。

 男女ダブルスは同じ国・地域同士の選手で組むことが条件。シングルスと同様、20年6月8日付ランキングが反映され、1位から10位の選手が自動的に出場権を獲得。パートナーはランキング300位以内であることなどが条件。開催国枠(ランキングの条件あり)も用意されている。その他、24組までは、それぞれのペアの「コンバインドランキング」に基づいて配分。その他は、ともにシングルスに出場している選手同士の「コンバインドランキング」などに基づいて配分。

 混合ダブルスは、シングルス、または男女ダブルスに出場している選手が出場。混合のみの出場は認められない。

東京五輪までの主な大会

※大会の延期に伴い,変更の可能性があります。

・全米オープン(19年8月26日~9月10日、ニューヨーク)

・全豪オープン(20年1月20日~2月2日、オーストラリア・メルボルン)

・全仏オープン(20年5月24日~6月7日、パリ)

・ウィンブルドン選手権(20年6月29日~7月12日、英国・ウィンブルドン)

写真は時事、AFP時事、EPA時事、JOC提供