東京五輪2020

自転車

概要

 1896年の第1回アテネ大会からの正式競技。1996年アトランタ大会からはプロ選手の出場が認められた。トラック種目とロード種目に加え、マウンテンバイクがアトランタ大会から、BMXは2008年北京大会から採用。今大会ではBMXの男女フリースタイル・パークが新たに追加され、トラックでは過去に男子のみ行われていたマディソンが3大会ぶりに加わり、男女とも実施される。
自転車

種別

  • 男子ケイリン
  • 男子オムニアム
  • 男子スプリント
  • 男子4000メートル団体追い抜き
  • 男子チームスプリント
  • 男子マディソン
  • 男子個人ロードレース
  • 男子個人ロードタイムトライアル
  • 男子マウンテンバイク
  • 男子BMX
  • 男子BMX(フリースタイル)
  • 女子ケイリン
  • 女子オムニアム
  • 女子スプリント
  • 女子4000メートル団体追い抜き
  • 女子チームスプリント
  • 女子マディソン
  • 女子個人ロードレース
  • 女子個人ロードタイムトライアル
  • 女子マウンテンバイク
  • 女子BMX
  • 女子BMX(フリースタイル)

見どころ

主な見どころ

 トラックは20年世界選手権男子ケイリンで銀メダルの脇本雄太、日本女子選手として初の金メダルを獲得した女子オムニアムの梶原悠未らに期待がかかる。

 欧州を中心に人気が高いロードレースは富士山を望む難コースが舞台。東京都府中市、調布市、三鷹市にまたがる武蔵野の森公園をスタートし、静岡県小山町の富士スピードウェイがゴール。男子は東京、神奈川、山梨、静岡の1都3県15市町村を通過する総距離約244キロで、世界文化遺産に登録された富士山を背景に、後半は激しい起伏が続く。女子の総距離は約147キロ。

 新種目のBMXフリースタイル・パークでは男子の中村輪夢が注目される。

競技方式

①トラック

 屋内型の木製走路で1周250メートル

 (a)ケイリン

 1500メートル(トラック6周)で争う。スタートから残り750メートル(3周)までは先頭誘導車の後ろを走る。誘導車が離脱してから本格的な勝負を繰り広げる

 (b)オムニアム

 トラックレースの複合種目。1日で4種目のレースを行い、合計得点で順位を決定する。2日間で6種目を行った前回大会から2つ減らされた。4種目は、一斉スタート方式で争うスクラッチ、5周目以降の1周ごとに先頭の選手が得点するテンポレース(五輪では東京大会で初の実施)、2周ごとに最下位の選手が脱落するエリミネーションレース、中間ポイントを獲得しながら走るポイントレース

 (c)スプリント

 予選は200メートルタイムトライアル。敗者復活戦を除いて1回戦以降は1対1の対戦式。準々決勝からは2レース先勝方式

 (d)4000メートル団体追い抜き

 4人1組の2チームがトラックの両側からスタートして4000メートル(トラック16周)を走り、相手チームに追いつくか、タイムで上回ったチームが勝者

 (e)チームスプリント

 男子は3人、女子は2人でチームを構成。1周ごとに先頭を走っていた選手が離脱し、最後の選手がゴールしたタイムで順位を争う

 (f)マディソン

 種目名はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで人気があったことに由来する。2人1組で交代しながら男子は50キロ、女子は30キロを走り、得点を争う

 ②ロード

 (a)ロードレース

 一斉スタートで着順を争う。スタート後10キロまでは集団を保って走るパレード走行を行い、実際のレースは多摩川に架かる是政橋から開始される

 (b)個人ロードタイムトライアル

 一定の間隔を空けて1人ずつスタートし、タイムを争う。富士スピードウェイ内を発着点とする約22.1キロの周回コースを男子は2周、女子は1周する。通常は平坦なコースで行われるが、東京大会では高低差のあるコースが設定された

 ③マウンテンバイク(クロスカントリー)

 全長2.5キロの山道で男女とも38人が一斉スタートで順位を争う。周回数は競技時間が1時間20分~40分となるようにレース途中で設定される

 ④BMX

 (a)レース

 高さ約8メートルのスタート地点から坂を下り、起伏やコーナーのあるおよそ300~400メートルのコースで着順を争う

 (b)フリースタイル・パーク

 曲面やスロープによる起伏がつけられたコースで1分間の演技を2回行い、ジャンプなどの技の難易度や構成を採点で争う

日本の代表選考

 ロードレースの男子は国際自転車連合(UCI)ワールドツアーなどでの獲得ポイントを基に独自のランキングを作成し、上位から順に選考。女子は19年世界選手権や国際レース、19年全日本選手権などをクラス分けし、上位の大会で順位の高い選手。個人タイムトライアルは男女ともロードレース代表から選び、男子がタイムトライアルでのUCI獲得ポイントなど、女子は19年世界選手権タイムトライアルなどでの順位。

 マウンテンバイクは世界選手権、ワールドカップ(W杯)、大陸選手権などでのUCI個人ランキング、BMXのレース、フリースタイル・パークはW杯での成績など。

 トラックのスプリント、ケイリン、オムニアム、マディソンは20年世界選手権で日本勢最高の成績を収めた選手が代表。チームスプリント、団体追い抜きのメンバーについては同年世界選手権と19年~20年W杯の成績を考慮して選考。

東京五輪までの主な大会

※大会の延期に伴い,変更の可能性があります。

・BMXレース世界選手権(19年7月23日~28日、ベルギー・ヒュースデンゾルダー)

・マウンテンバイク世界選手権(8月28日~9月1日、カナダ・モンサンタン)

・トラック全日本選手権(9月14日~16日、未定)

・ロード世界選手権(9月22日~29日、英ヨークシャー)

・マウンテンバイク五輪テスト大会(10月6日、静岡・伊豆MTBコース)

・BMXレース五輪テスト大会(10月12日~13日、東京・有明アーバンスポーツパーク)

・BMXフリースタイル世界選手権(11月6日~10日、中国・成都)

・トラック世界選手権(20年2月26日~3月1日、ベルリン)

・トラック五輪テスト大会(4月11日~12日、静岡・伊豆ベロドローム)

・BMXレース世界選手権(5月26日~31日、米テキサス州ヒューストン)

写真は時事、AFP時事、EPA時事、JOC提供