東京五輪2020

空手

概要

 日本発祥の空手が母国開催の五輪で初めて実施される。組手は1対1で対戦し、切れのある突きや蹴りが迫力十分。形は相手の動きを想定して攻撃技と防御技を演武する。トップ選手の演武は観客を魅了し、感動を誘う。
空手

種別

  • 男子組手67キロ級
  • 男子組手75キロ級
  • 男子組手75キロ超級
  • 男子形
  • 女子組手55キロ級
  • 女子組手61キロ級
  • 女子組手61キロ超級
  • 女子形

見どころ

主な見どころ

 組手は防御できる間合いを保ちつつ、攻撃を仕掛けるタイミングを探る駆け引きも見どころ。終了間際の逆転劇もあり、最後まで目が離せない。形は技の力強さやスピード、リズム、強弱などに注目。同一大会で同じ演武は二度できないため、どの段階で得意とする演武を披露するのか戦略も重要となる。2019年に従来の旗判定から採点方式に変わった。

 日本勢は各種目に世界トップレベルの選手がおり、メダルラッシュが期待される。組手では女子61キロ超級で植草歩に金メダルの期待が懸かる。55キロ級は18年世界選手権50キロ級女王の宮原美穂が頂点を見据える。男子は75キロ超級の荒賀龍太郎、75キロ級の西村拳がメダル候補。形の男子では世界選手権3連覇中の喜友名諒が金メダル候補。女子は18年世界選手権銀メダルの清水希容が有望。サンドラ・サンチェス(スペイン)とのライバル対決が注目されそうだ。

競技方式

①組手

8メートル四方の競技場で2人の選手が1対1で自由に攻め合う。突き、蹴り、打ちを早く、正確に力強く決めるかの攻防。攻撃部位は上段が頭部、顔面、首を指し、中段は腹部、胸部、背部、脇腹を示す。得点は、「有効」が中段への突き、上段への突きや打ちで1点、「技あり」は中段への蹴りで2点、「一本」は上段への蹴り、倒した相手への突きで3点。攻撃は相手の体に接触する直前で止める。試合時間は男女とも3分。試合中に8点差、または試合終了時に得点の多い方が勝ち。同点の場合は先に得点して「先取」を獲得した選手が勝ちとなる。1次リーグは階級ごとに10人が5人ずつ2組に分かれて総当たり戦を行い、各組上位2人が準決勝へ進出。準決勝の勝者が決勝に進み、敗者は3位決定戦に回る

②形

仮想の相手に対する攻撃技と防御技を一連の流れとして構成された演武を一人ずつ行い、審判による採点で勝敗が決まる。立ち方、技の正確性、タイミングなどを見る「技術点」、力強さやスピードを表す「競技点」を評価する。審判7人が両項目をそれぞれ5~10点の間で0.2点刻みに採点。項目ごとに得点の上位2人と下位2人を除いた審判3人の点数を採用し、技術点を70%、競技点を30%に換算して合計30点満点で成績を出し、得点の高い選手が勝ちとなる。1次リーグは5人ずつ2組に分かれて2回ずつ演武し、各組上位3人が準決勝に進む。準決勝は1次リーグと同組の3人で争い、一度演武して各組最上位選手が決勝に進出。2位と別組3位が3位決定戦を行う

日本の代表選考

 男女の組手各階級、形の出場枠はそれぞれ10で、各種目1カ国・地域あたり1人まで。20年4月6日時点の五輪ランキングで各種目上位4選手、五輪予選大会(5月、パリ)の各種目上位3選手が出場権を獲得。日本がこれらの条件で出場権を獲得できなかった種目は五輪ランキング50位以内であることを条件に開催国枠が適用される。日本は開催国枠があるため五輪予選大会には出場しない方針で、20年4月6日時点の五輪ランキング最上位者が代表となる。

東京五輪までの主な大会

・プレミアリーグ(19年9月6日~8日、東京・日本武道館)

・五輪テストイベント(9月9日、東京・日本武道館)

・全日本選手権(12月8日、群馬・高崎アリーナ)

・五輪予選大会(20年5月8日~10日、パリ)

写真は時事、AFP時事、EPA時事、JOC提供