東京五輪2020

馬術

概要

 動物とともに出場する五輪競技で、乗馬技術の優劣を競う。男女の区別なく行われることも特徴。選手の実力だけでなく、馬の能力や人馬のコンビネーションも好成績を収めるためには必要不可欠となる。 五輪では1900年パリ大会で初めて実施。当初は男子の軍人による競技だったが、52年ヘルシンキ大会で軍人でない男子や女子にも門戸が開かれた。
馬術

見どころ

主な見どころ

 欧米勢とその他の地域の実力差は大きく、日本もアジア大会では好成績を残せるが、世界選手権などの国際大会では苦戦。メダル獲得は1932年ロサンゼルス大会の障害飛越で金メダルを獲得した西竹一までさかのぼる。

 その中で、総合馬術の大岩義明は北京、ロンドン、リオデジャネイロに続く4大会連続出場を目指しており、国際大会での実績もある実力者。日本は18年世界選手権の団体で大岩を中心に4位に入っており、メダル獲得に期待が持てる。

 馬場馬術で北京、ロンドン両五輪に出場した法華津寛は78歳(1941年3月28日生)の今も現役。23歳で出場した前回の東京五輪に続いて出場できるかも注目される。

 障害飛越の杉谷泰造は夏季五輪で日本選手最多を更新する7大会連続出場を目指す。

競技方式

 五輪で実施されるのは3種目。それぞれ個人、団体で争う。

 ▽障害飛越=競技エリア内に設置されたさまざまな形状の障害物を決められた順番に飛び、走行する。障害物の落下や馬が止まったり障害物を避けたりするなどのミスは減点の対象。減点の少なさを競い、同点の場合はゴールまでのタイムの速い人馬が上位。

 ▽馬場馬術=20メートル×60メートルの細長いアリーナ内で、ステップなど馬の動きの正確さや美しさを採点して競う。決められた内容で競う規定演技と、必須要素を入れて演技を構成し、音楽に合わせて演じる自由演技を行う。

 ▽総合馬術=上記の二つに、水濠や竹柵が設置されたコースを疾走する耐久(クロスカントリー)を加えた3種目の総合成績で争う。馬場馬術、耐久、障害飛越の順に行い、減点の少なさを競う。

 ・団体はこれまで1チーム4人馬が出場して上位3人馬の成績が採用されていたが、東京大会からは参加国の増加を見込んで3人馬出場で全員の成績が反映される形式に変更。1人のミスが成績を左右するスリリングな展開となる。

日本の代表選考

 1カ国・地域の個人出場枠は最大3。日本は障害飛越、馬場馬術、総合馬術それぞれで開催国枠3を持ち、国際馬術連盟が定める五輪出場の最低資格要件を満たした人馬の中から代表を選出。

 ▽馬場馬術

 20年1月1日から5月24日の間の国際大会を選考対象とし、出場した3大会の平均成績上位4人馬を代表候補に選出。同年6月にドイツ・アーヘンで行われる国際大会に派遣し、上位3人馬を五輪代表とする。

 ▽障害飛越

 19年4月1日から20年6月14日の間の国際大会の成績に加え、強化合宿での状態などを総合的に評価して代表を決める。

 ▽総合馬術

 20年6月14日までの国際大会の成績などを総合評価して代表を決める。19年8月の五輪テスト大会出場は必須。

東京五輪までの主な大会

五輪テスト大会=総合馬術(19年8月12~14日、東京・馬事公苑ほか)

写真は時事、AFP時事、EPA時事、JOC提供